This California Life

シャチに溺死させられたという衝撃的な事故の背景+超ブラックな水族館ビジネスの裏を暴露したドキュメンタリー作品『Blackfish 』

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ストーリー

2010年フロリダにあるシーワールドでベテラントレーナー、ドーン・ブランショーがシャチのティリカムにより事故死した。ティリカムが過去にもふたりのトレーナーを襲っていた事実が浮かび上がってくる。元シーワールドのトレーナーへのインタビューや過去の事件、シャチの捕獲映像などを見せながら、水族館業界の悪質な実態を暴露した作品となっています。

感想

この事件、覚えてます。アメリカに住んでいた時に、シーワールドに実際行ったこともあるので、ものすごく巨大なシャチのショーはたしかにすごい迫力がありました。2010年に事故を起こしたティリカムは、今までに3人の事故死に関わっています。じゃあなぜティリカムを野生に戻さないの?ショーを中止しないの?という疑問が生まれますよね。だけど、シーワールド側はお金になるビジネスをやめるわけにいきません。実際、この映画のためのインタビューには一切答えなかったそうですし、事故の後の裁判では、調教師側の行動ミスになっているんですもん。ポニ-テールをしていたからいけなかった、だなんて。信じられない。

元シーワールドのスタッフのインタビューだけあってものすごく説得力があります。
彼らはシーワールドが正しいと思って、自分たちの仕事をすごく誇りにしていました。だけど今では、観客に向かって『シャチはこのショーをしたいと思ってやっています。』なんてことを言っていた自分が恥ずかしいと語ります。

身動きの取れない、人間にたとえたらバスタブのようなところに30年ちかく閉じ込められている。
外に出るのは、ショーで観客に水をかけるときだけ。そんな状況でストレスはたまるに決まっている。
実際、事故を起こしたときだって、ただ一緒に遊んでほしかっただけ、たまたま機嫌が悪かっただけかもしれない。ティリカムに愛情を持って接する調教師たち、それに答えるように寄り添う姿を見たあとだけに、
実際の事故の時の映像や、警察との電話のやり取りはショッキングすぎでした。

※2014年8月にシーワールドがシャチの飼育環境改善を発表。

関連記事:映画『Blackfish』の影響:シーワールドのシャチ飼育環境改善へ

 

キム・アッシュダウン
ケン・バルコム
サマンサ・バーグ
デイヴ・デュハス
監督:ガブリエラ・カウパースウェイト

アメリカ 2013年
★★★★★
ドキュメンタリー

Imdbでの評価:8.0/10

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