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鬼才スパイク・ジョーンズが描く近未来のラブ・ストーリー『Her 世界でひとつの彼女』


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ストーリー

近未来のロサンゼルスを舞台に、携帯電話の音声アシスタントに恋心を抱いた男を描いたラブストーリー。他人の代わりに思いを伝える手紙を書く代筆ライターのセオドアは、長年連れ添った妻と別れ、傷心の日々を送っていた。そんな時、コンピューターや携帯電話から発せられる人工知能OS「サマンサ」の個性的で魅力的な声にひかれ、次第に“彼女”と過ごす時間に幸せを感じるようになる。

感想

アカデミー賞が発表になりましたけど、見事5部門ノミネート!期待されていた『声だけなのに』助演女優賞スカーレット・ヨハンソンってのはなかったでしたねぇ。残念。

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以下、超ネタバレですので、知りたくない人は読まないでね。

スパイク・ジョーンズがまたもややってしまいました。恋愛について、根本的に考えさせられる映画です。そして、すごく怖いと思いました。いろんな意味で。人の感情とか、見えないものへの期待とか、孤独とか。ほんとに色々。

コンピューターのOSに恋をするってなんなの?ってみんな思うと思うんですよ。そんなのっていわゆる秋××とかにいるような(偏見ですみません)人たちが実際の人間とは話せないからアニメのキャラクターに恋をするとかそんな程度でしょ?って思ってたのね。だけど、この近未来の世界では、OSは人間と変わらない知能を持っていて、どんな会話もできて、スマートで、ヒューモアもあって、体はないけど本当の人間のようなのです。元奥さんとの離婚に苦しみ、孤独で、友達の誘いも断り、ゲームばかりやっているような男、セオドアにとってOSであるサマンサはいつでも話を聞いてくれて、相談にも乗ってくれる、仕事の手伝いもしてくれて、セクシー(な声で)で完璧なわけですよ。

そして、サマンサだけが持っている特別なものってのは、他の人間みんなにあるような「気に入らない部分」。完璧でしかないのよね、だってOSなんだもん。どんなに好きな人にだってさ、うーんってなっちゃう部分があると思うんだよね。その人自身じゃなくたって、うざい存在の彼の元カノとか、そういうたぐい。そういう恋愛するにあたって面倒くさい部分ってのが一切ない。ただし、体は存在しないけど。フィジカルな部分での幸せより、エモーションで感じる部分の愛を望んだセオドア。傷ついていたからこそ、そう強く望んでいたんですよね。

だけど、何が怖いって、サマンサのセオドアへの【愛情】が仕事だって気付いてしまった時のこと。皮肉なことに、彼の仕事だってさ、BeautifulHandwrittenLetters.comっていう他の人に気持ちのこもった手紙を書く仕事なんですもん。彼自信がお金をもらって、人に想いを売る仕事をしていたのにも関わらず、OSに恋をしてしまうんだもの。ものすごい皮肉。

結局、気がついてしまうんです。OSですら去る日が来るって。悲しいだけで終わらなかったのは救いですけどね。

日本公開6月28日。

ホアキン・フェニックス
スカーレット・ヨハンソン
オリビア・ワイルド
エイミー・アダムス
ルーニー・マーラ
監督:スパイク・ジョーンズ

アメリカ 2013年
★★★★★
ドラマ

IMDbでの評価:8.6/10

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Comments & Trackbacks

  • コメント ( 4 )
  • トラックバック ( 0 )
  1. こんにちは。
    ツイッターからこのサイトにたどり着きました。
    この映画はまだ日本では公開されていないようで、本国アメリカでもDVDが未発売のようですが、日本に在住のakkyさんがどのようにしてこの映画を視聴されたのかをお教えいただけますか?

    • mikuさん、はじめまして。ご質問ありがとうございます。この映画は米軍基地内で見ましたよー。

      • akkyさんお返事ありがとうございます
        私もakkyさん東京に住んでいらっしゃるとツイッターに書かれていたので、横須賀基地の映画館で見られたのかなって思ったのですが、年3回の一般開放日にはこの映画は放映されていなかったので、もしかして横須賀基地で働いていらっしゃるのですか?

        • 確かになんで日本にいるのにって気になりますよね笑
          仕事に関してはお答えできかねますが、知り合いがいると普通の時でもパスポート出して入れるんですよ :)

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