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『リリア 4-ever』歴代見た映画でも衝撃過ぎて忘れられないスウェーデン映画

Lilja 4-ever リリア 4-ever (2002) スウェーデン

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ストーリー

旧ソ連のどこかの町の少女リリアは、母とその新しいボーイフレンドと共にアメリカに移住するのを楽しみにしている。しかし「落ち着いたら呼ぶわ」と先に旅立っていった母は彼女を捨て、リリアの状況はみるみる悲惨なものに。同じような境遇の子どもたちとのシンナー遊び、酒、そして生活のための売春。しかしそんなある日リリアにチャンスが。ハンサムで優しいアンドレイが、スウェーデンに一緒に行き新しい生活を始めようと誘ってきたのだ。親友ヴォロージャの心配をよそに、旅立つリリア。しかし彼女を待っていたのはあまりにも過酷な運命だった…

感想

実際に行われている旧ソ連とスウェーデンによる売春奴隷犯罪について描いた作品。

ひどい…その一言しか出てこない作品。映画を見て落ち込んだのってダンサーインザダークを見て以来かもってくらい救いようのない不幸で悲しい映画。

母親に捨てられ汚いフラットで一人暮らす16歳の少女リリア。友人に裏切られ売春婦と呼ばれ、電気はもちろん止まり凍えながら夜を過ごす。結局リリアも生きていくために売春に手を染めてしまうのだけれど痛々すぎて何度映画をストップしようと思ったことか。

同じく家族には捨てられたと同然の少年ボロージャ。2人はお互いを支い合いながら厳しい現実を乗り越えようとする。この映画の中で唯一かわいらしい2人のシーン。暖房もない部屋で少しでも暖かく寝るために2人で毛布にくるまってみたり、売春で手に入れたお金でボロージャにバスケットボールを買ってあげたり。

スウェーデンから旅行に来ていると言う青年と出会いやっと幸せな恋愛をしていると思えたリリア。スウェーデンに果物を収穫する仕事があるから、と言われやっと夢も希望も無いこの場所から抜け出せるチャンスがめぐってくる。ボロージャの忠告を聞かずスウェーデン行きを決めるリリア。しかし、彼女が旅立った直後ボロージャは自ら命を絶ってしまう。希望を抱えスウェーデンへとやってきたリリアだが彼女に用意されていた仕事とは「売春」だった。

やっと新しい生活が出来ると思ってスウェーデンに来たのにもっとひどい生活が待っていて…もうね、ほんとかわいそうで涙が出ました。毎日違う男の相手をさせられ部屋へ戻れば外から鍵を掛けられて逃げることはできない。偽名で作ったパスポートは取り上げられ、逃げれば殺すと脅される。段々と感情をなくし人形のようになっていくリリアが本当に痛々しくて悲しくて。結局彼女も自ら命を絶ってしまうんだけれど天使になったリリアとボロージャが笑いながら本当に楽しそうにバスケットボールをするラストシーンは今までの2人の過酷な人生を思うと良かったね、と思わずにはいられなかった。

16歳の少女リリアの青春映画でありながら救いようのない観ていて不幸にしかなれない映画です。なんでこんな素晴らしい作品が日本未公開なのか、とても残念。

 

Oksana Akinshina
Artiom Bogucharskij
Elina Beninson
Pavel Ponomaryov
Tomas Neumann
監督:Lukas Moodysson

スウェーデン 2003年
★★★★★
ドラマ

 

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